2010-04-12

MJがこれっぽっちも個人向けじゃない外貨両替サービス「両替.com」を開始

本日、マイコミジャーナルさんで見つけた記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/02/036/index.html


最初一瞬「おお、これはいいかも!」と思ったのですが、記事を読んで「あー……」に変わりました(笑)
もうね、一体何を考えてこんなもん始めたんですか?な気分です。

というのも、両替の最低取引量が10万通貨からなんですよ。
10万通貨って、日本円だとせいぜい10万円なのですが、外貨で考えるととんでもない数字になります。
一般庶民には、ほとんど縁のない金額です。
「え? そうなの? 留学とかなら使うんじゃないの?」って思われた方のために、このサービスで使える5種の通貨を本日(2010年4月12日)16時ごろのレートを実際に当てはめて検証してみましょう。


というわけで、当てはめた結果は ご ら ん の あ り さ ま です。
アメリカ:10万米ドル≒930万円(1米ドル=93円)
イギリス:10万英ポンド≒1440万円(1英ポンド=144円)
ヨーロッパ:10万ユーロ≒1270万円(1ユーロ=127円)
オーストラリア:10万豪ドル≒870万円(1豪ドル=87円)
ニュージーランド:10万NZドル≒670万円(1NZドル=67円)

いかがでしょう?
もうね、なんつーか、笑うほかにどうしろっちゅーねんな気分です。

これではもう、個人向けではなく企業、もしくは海外移住する個人向けのサービスです。
ちなみに海外留学でも、例えばレベルの高い大学に4年間通えば、確かにこれくらい必要になるかもしれませんが、だからって一気にまとめて両替しておく必要なんかありません。
毎回の支払の時期までに、必要な金額分だけ両替しておけばいい話です。
だって、いつ円安や円高ががくるとも知れないんです。
今が安めだと思って大人買いした直後に極端な円高が来たらどうします?
10万通貨だと1円下がるごとに10万円損するって計算になりますから、まとめ買いなんかしちゃった後に5円下がりましたとかなったら50万円。うっかり10円下がられたら100万円
リーマンショック後の豪ドルレベルに円高が来てしまうと、ほぼ550万円(!)の大損です。
すぐに大金が必要な企業間取引や、海外で土地や家を購入するという機会でもない限り、こんな大金を一度に動かさなければならない理由なんて、これっぽっちもないわけです。

もうね、何を期待してこんなサービス作ったんだろうと、本気で問い詰めてやりたい。
せめて1万通貨からで考え直しませんかMJさん。さもなきゃあっという間に大コケしちゃいますよー

にほんブログ村 海外生活ブログへ人気ブログランキングへ
記事の内容を気に入っていただけましたら、ぜひ呟いたりランキング協力してやってください。

0 件のコメント:

コメントを投稿