2010-05-06

保障内容の見直しをして、海外傷害保険料を節約しよう!

以前の記事で、クレジットカードを利用して海外傷害保険の掛け金を節約する方法をご紹介しました。
今回はもう少し踏み込んで、保険の内容を見直すことで掛け金を節約する方法をご紹介しようと思います。

……なんて事を言うと、「オマエは保険会社の回し者か!?」みたいに思われそうですが(笑)、大丈夫です。うちはそんなんじゃありません。
むしろいくつかの傷害保険会社からすると敵です(何)
というのも、この節約方法が使えるタイプの保険が、そもそも全ての傷害保険会社で扱われているわけじゃないからなのです。

今回取り上げようとしているこの保険、一般的にはフリープランなどと呼ばれてまして、必要なところにだけ保険を掛ける事ができるようになっています。
逆を言えば、必要ないものはとことん削減しちゃえますので、その分保険に掛けなければならないお金が減るってわけです!

さて、海外旅行障害保険には、いろいろな状況下での保障がセットプランとしてデフォルトで混ぜ込まれています。
代表的なものを挙げるとすれば、以下の項目になるでしょうか。

・死亡時の保障(事故・疾病)
・後遺症が残った場合の保障
・病気、怪我の際の医療費の保障
・人様の物を壊した時の賠償責任保障
・持っていったものが壊れた、盗まれた、無くした時の保障
・飛行機で預けた荷物が届かなかった時の保障

ワーホリや留学を考える比較的若い人たちにとって、それらの中でもっとも冗長なのが、実は死亡時の保障なのです。


え? と思われそうですが、マジな話です。
基本的に死亡時の保障ってのは、縁起でもない話ですが、自分が死んだ後にお葬式代や家族の生活を保障するためのものですよね?
独断と偏見ですが、ワーホリに行こうとか、留学しようなんて考える人たちの中で、自分が養わなければならない家族を持っている人ってのは、めったにいないと思います。
加えて、家族を既に持っている人であれば、よっぽど若い人たちでもない限り、元々から生命保険を掛けてる場合が多いのではないかと。
そりゃまあ、「遺される家族に少しでも多くを遺したいんだ!」というのであればあえて止めはしませんが……でも留学ならともかく、ワーホリの場合だと1年ですよね?
オーストラリアでセカンドワーホリするとしても、せいぜい2年。
つまりこの傷害保険で死亡保障を受けるには、乱暴な言い方をしてしまえば、海外にいる数年の間に死ななきゃ意味がないわけです。
それなら日本できちんとした生命保険に入っておく方が、掛け金自体は高くなるかもしれませんが、結果的に一生保障が続くわけですから、海外にいる間に急いで死ななくてもいいわけです。

うーん、実に酷い内容ですね(笑)
でも、事実は事実なので、ぶっちゃけておきました。

で、逆に必ず掛けておいたほうがいいと思うのが、医療保障と携行品の保障
こっちもまあ、誰も好き好んで病気になったり、ものを盗まれたりしたいと思う人はいないでしょうが、風邪を引いたり怪我をしたり、また置き引きやスリに遭う可能性は、うっかり死んでしまう可能性(苦笑)よりはるかに高いです。
実体験として、うちも正月明けのNYで置き引きに遭い、パスポート、カメラ、お財布、帰りのバスのチケット(当時はモントリオールに住んでいました)その他もろもろを失いました
この事についてはいずれまた詳しく書こうと思いますが、実はこの時、海外傷害保険の部分掛けをはじめて試みて、「ものを盗まれるなんてあるはずないさ」と携行品への保障をつけていなかったのです!
おかげでカメラ代もお財布に入ってた現金分もチケット代金も全部パーになりました……(涙)
まあ、一番辛かったのはカメラの中にあった写真データと、色々なアイディアを書き留めていたノートを失った事だったりするあたりが実にアレなのですが(苦笑)、それでももし掛けておいたら……!と後から悔しくてなりませんでした。
病気についても、ちょっとした風邪でも病院にかかる事ができるという安心感は意外に大きいです。
だって海外で体調を崩したらと考えてください。病院には幾らかかるかわからないから行けないし、友達は学校や仕事で忙しいしそもそも看病してくれと言い出すのも気が引ける。
まだ恋人がいれば少しは心強いかもしれませんが、誰も彼もがそんなに幸運なわけじゃありません(笑)
そんな状態でこれはただの風邪なのか、それとも何かもっと別の病気なのかとびくびくしたくないですよね?
それくらいならディレクトリーで最寄の病院を調べ、ずきずき痛む頭で予約を取って病院に行って、「ああ、ただの風邪だから薬でも飲んで寝てなさい」とお墨付き(?)をいただいた上でばたんきゅーと寝込んでる方がよっぽど気が楽です。
もちろんそれがきっかけで大きな病気が見つかる可能性も無きにしも非ずですが、早期発見、いい事じゃないですか!(あれ? そういう問題じゃない?)

ただ、だからといって際限なく掛ける必要もありません
たとえば携行品であれば、もって行くものの中で比較的高価なもの、たとえばPCやiPhone、デジカメ、メディアプレーヤー、ブランド物のバッグや財布などの総額をカバーできる程度を掛けておけばいいでしょう。
医療費の保障についても、健康に自信があるのであればそんなにたくさん掛ける必要はありません。
ただ、万が一、という事があるので、200万円未満の保障にはしない方がいいかもです。
その上で後遺障害や賠償責任などを必要なだけ加えましょう。
ちなみに、保険料は医療保障のグレードに大きく左右されます。
つまり医療保障をたくさん掛ければ掛けるほど保険料がどんどん高くなります。
(某保険会社のシミュレーターでは、他は同じ条件でも医療保障を300万円から1億円に変更してみたところ、9ヶ月で+1万円という結果になりました……)
たっぷりあれば安心は安心ですが、無駄になる確率も考えると、あんまり掛けすぎるのも……という感じです。
最終的には、ご自身の予算と、どれだけの保障があれば安心できるのかを比較して決めるしかありません。
ただし、海外生活に慣れていても慢心してしまうのはダメです!
うちみたいにアレもこれも盗まれた!お金も現品も戻ってこない!って事になっちゃいますよ!

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