海外でちょっと人の目を引こうと思うのであれば、問答無用でオススメなのが和装です。
とはいえ、きちんとした着物は着るのが難しかったりするので無理はしないでいいですが、仁平や作務衣ならちょちょいのちょいで着られますし、浴衣もお端折と帯の結び方さえわかれば結構簡単に着れちゃいます。
帯がどうしても難しいのであれば作り帯でもいいですが、うっかり知り合いに「浴衣着せて!」ってお願いされた時に「ごめん、実は自分で帯とか結べないんだ……(汗)」 と返さなければならないとなると、ちょっと寂しいです。
最近は夏前になると無料~5000円くらいで浴衣教室があちこちで開かれているので、ぜひ一度通ってみて、着れるようになっちゃいましょう。
男の子なら、お端折なんて面倒なものもないので、着物の着方と帯の結び方をネットで検索して二三度練習すればいいかも?
作務衣や仁平でも十分目立ちますが、浴衣をぴしっと粋に着こなせるのであれば、ちょっと格調の高い場所にも赴けます。浴衣を含む和服はフォーマルとして扱う事ができますからね。
実際、うち自身も海外で浴衣を着て出歩いた時には、こちらが努力しなくても男女を問わずたくさん声をかけられて、英語でおしゃべりするいい機会になってました!
まあ、和服についてイロイロ質問されたりもするので、ちょろっと着物と浴衣の違いぐらいは勉強しておいた方がいいかもですが(笑)
ただし、もしきちんと着付けや崩れてきたときの処理ができないのであれば、つまるところ、襟や裾がだらしなくなったり、帯が緩んだ時に適切な処置をする自信がないのであれば、作務衣や仁平で我慢をして、浴衣を着るのは諦めた方がいいでしょう。
なぜなら、もしかするとあなたのそのだらしない浴衣姿が、それを見た人にとってのスタンダードになってしまうかもしれないのです。
ドレスやタキシード姿でもだらしなく着ている人って見ていられませんよね?
和装だと乱れ具合がさらにはっきりと目に映るので、とってもみっともないです。
それがまだ外国人が不慣れながらがんばって着てみました、って感じであれば微笑ましく映りますが、日本人が日本の伝統衣装をきちんと着られないというのは……どうでしょう?
これは着物に限らない事ですが、海外に一度出て行けば、うちらは「日本人」という看板を背負います。
つまり、一挙一投足が「日本人の行動」として見られるわけです。
うかつな事をしてしまえば、場合によってはその人、もしくはその地域において「日本人のスタンダードはその程度か」と判断されてしまいかねません。
それが自国の文化を象徴する衣類の着付けがきちんとできないと見られるのは、自国の文化に対する認識や尊重の念がその程度だと露呈しているようなものです。
別に、日本を愛せよ!なんて、戦前の軍部 みたいな事は言いませんし、強要しようとも思っていません。
ただ、外国の人々は、自国や祖国への愛情や伝統への誇りを持っている方がとても多いです。
そんな中で、「とりあえず目立ちたいんで浴衣着てみました。ああでも適当に着ただけなんで乱れても直せないんですよねー(笑)」的な面を見せてしまうと、「ふーん、日本人って自分の国の事その程度にしか考えてないんだ」と思われてしまっても仕方がないでしょう。
そんな風に侮られるのって、悔しくないですか? どうせなら、ぴっと浴衣をかっこよく着て、「お、あの日本人、なんかカッコイイ!」って思われたくないですか?
うちは思われたいですし、実際そのためだけに浴衣教室と着物教室に通いました(笑)
ちなみにうちは、今回のデンマーク留学の際には手持ちの浴衣と着物を持っていって、旅行中や週末などに和服で過ごすぞキャンペーンを考えています。
主な趣旨はもちろん目立つため(笑)と、日本人としての心意気を見せ付ける(!)ため、和装での生活に自分自身が慣れるため、そして他の国々から来た人たちに「日本にはこんな民族衣装があるんだよー」と知ってもらうためです。
それをきっかけにそれぞれの文化について色々な意見交換ができたら嬉しいし、そうする事で自分の知らない日本の伝統文化についてまた深く調べるきっかけになったらなとも思っています。
……なんてかっこいい事を言ってますが、実際のところはやってみたいだけです(爆)
だってねー、浴衣はまだ着付けも帯もできるんですが、着物はなかなか難しいので(とくにうちは小柄めなので、M寸着物が大きくて着付けが大変なんですよ!)、最近は休みごとに着付けの練習しています(笑)
けれどこんな風に海外に繰り返し行く事で、逆に日本の歴史や文化に意識が向くってのは、面白い現象だなあと、自分自身を見ていて思っています。
欧米文化に染まるのもいいですが、たまには和の心に浸ってみませんか?
きっと新しい発見がたくさんありますよ!
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